フランシスカン・ウェアとは、アメリカの陶磁器ブランドのことです。1934年に、カリフォルニアに拠点を置くグラディング・マクビーン社という企業が設立しました。家庭用の食器として使いやすい耐久性の高さと、カリフォルニアの太陽を思わせる明るいデザインが魅力で、アメリカを中心に多くの人から親しまれています。
グラディング・マクビーン社がフランシスカン・ウェアの展開を決めたきっかけは、世界恐慌です。同社はもともと建築用のタイルやテラコッタを製造していましたが、景気の悪化により建築需要が減少したため、一般家庭向けの食器を造るようになりました。
その後、1940年代から1950年代にかけて最盛期を迎え、現在も根強いファンが残るシリーズも登場しました。アイゼンハワー大統領の夫人も、ホワイトハウスでフランシスカン・ウェアの製品を使用したとされています。
しかし、1960年代になると親会社の合併と売却が行われ、1979年にはイギリスのウェッジウッド社の傘下に入ります。1984年にはカリフォルニアの向上が閉鎖され、生産拠点は他国に移りました。現在、カリフォルニアで造られたフランシスカン・ウェアは、ヴィンテージ市場でのみ取り引きされています。
フランシスカン・ウェアの特徴は、「エンボス加工」という立体的な浮き彫りを施しているところです。植物や花びらが立体的に表現されており、独特の手触りを楽しめます。主なシリーズは、1941年発売の野バラを描いた「デザート・ローズ」や、1954年発表の「スターバースト」などです。

