ボーンチャイナ

ボーンチャイナとは、粘土、長石、珪石に加え、牛の骨を焼いて粉末にした「骨灰」を主成分として含む磁器のことです。「骨」を意味する英語「ボーン」と、磁器の代名詞である「チャイナ(中国磁器)」を組み合わせたのが、名前の由来です。JISでは、リン酸三カルシウムが30%以上含まれているものと定められています。

18世紀ごろ、ヨーロッパ諸国では中国で生産された白磁が流行していましたが、白磁の原料である「カオリン」がほとんど存在しませんでした。そこで中国の白磁に似た製品の開発が始まり、18世紀末にジョサイア・スポードがロンドンで牛の骨灰を混ぜる配合を確立します。19世紀にはヨーロッパ各地で広く定着し、王室や貴族に愛用されるようになりました。

ボーンチャイナの特徴は、美しい透明性と乳白色です。骨灰に含まれるリン酸カルシウムの作用により、光を透かすほどの透明感と、温かみのある柔らかな乳白色が生まれます。ボーンチャイナの白さは、「紅茶を最も美しく見せる色」とも称されました。ほかにも、耐久性が優れており薄く繊細に仕上げられることや、滑らかな質感で絵付けの発色が良いことも特色として挙げられます。

ボーンチャイナを生産する主なブランドとしては、ウェッジウッドやロイヤルドルトン、ロイヤルクラウンダービーなど、イギリスのブランドが多く挙げられます。日本でもボーンチャイナが生産されており、ノリタケ、ニッコー、鳴海製陶が有名なブランドです。