キース・へリング

キース・へリングとは、アメリカ出身の画家のことです。ストリートアートの先駆者として知られており、1980年代アメリカを代表する芸術家と言われています。日本でもキース・へリングの作品は人気があり、過去にはシンプルな線と色で構成された作品をモチーフにしたTシャツが販売されることもありました。

キース・へリングは、1958年にアメリカのペンシルベニア州で生まれました。1980年頃から活動を始め、当初はニューヨーク地下鉄構内で使われていない広告掲示板に黒い紙を貼り、その上からチョークで絵を描く「サブウェイ・ドローイング」を行っていました。シンプルかつリズミカルな作品は地下鉄の利用者の間で評判になり、キース・へリングの名前が知られるようになったとされています。

その後、ニューヨークの画商トニー・シャフラジの支援を受け、個展を数回開催しました。マンハッタン、シドニー、リオデジャネイロ、パリなど世界各地で壁画を制作するようになります。社会貢献活動にも積極的に参加し、AIDS撲滅運動や貧しい子どもたちへの支援活動も行いました。キース・へリング自身もHIV感染者で、1990年にはエイズによる合併症の影響で、31歳で亡くなりました。

キース・へリングの作品の特徴は、太くて力強い黒線と、色鮮やかな彩色です。極限まで単純化したマークを使い、言葉や国境を越えて誰もが楽しめる作品を制作しました。主な作品は、薬物撲滅を訴えるポスター『Crack Down!』や、躍動する犬や人間を描いた『Untitled』などです。