ミルフィオリとは、模様が入っているガラス棒、もしくはそのガラス棒を使用して作った製品のことです。ミルフィオリはイタリア語で「Millefiori」と書き、「千の花」という意味があります。用途は、指輪・ペンダント・イヤリングなどのアクセサリー類から、皿やグラスといった食器・雑貨類まで多岐に渡ります。
ミルフィオリの特徴は、色違いのガラスを重ねて引き伸ばすことで、どこを切っても同じ模様が出る構造になっているところです。製品を製作する際は、数mmの厚さに切断し、断面を表面として見せて並べるのが一般的です。職人の手作業で作られるものが多く、1つひとつ柄や大きさが異なり、華やかな雰囲気を演出できます。
ミルフィオリの歴史は古く、起源とも言えるモザイク調のガラスは古代ローマ帝国の時代には作られていたとされています。その後、15世紀頃にイタリアのヴェネツィアにミルフィオリの技術が伝来し、現地のガラス職人が取り入れたと考えられています。現在もミルフィオリはヴェネツィアのムラーノ島に伝えられ、美しいガラス工芸を彩っています。
ミルフィオリは、溶けたガラス棒を花の形になるように成形し、成形したガラス棒の表面に別の色のガラスを巻く作業を繰り返して作られます。ガラス棒に巻くガラスの膨張係数が異なると割れる性質があるため、同じ膨張係数のガラスを使うのが一般的です。現在もミルフィオリを製作する企業としては、エルコレ・モレッティ社やバッカーリ社などが挙げられます。
