ホロハーザ

ホロハーザとは、ハンガリーの陶磁器メーカーのことです。ハンガリーの北東部に位置するホロハーザという街で創業し、現在も同じ場所に拠点を置いて陶磁器の生産を続けています。ホロハーザは製陶に適した良質な土が採れ、焼成時の燃料となる木材も豊富にあり、陶磁器を生産するのに適した環境です。

ロゴマークには、カラスの絵が使用されています。ホロハーザの森林には多くのカラスが生息していることや、「ホロハーザ」という言葉はハンガリー語で「カラスの家」といった意味があることが、ロゴマークにカラスをあしらっている理由です。

ホロハーザが創業したのは1777年で、創業当初はガラス工房として活動していました。陶器の生産に切り替えたのは19世紀初頭で、20世紀半ばに差し掛かると磁器の生産も開始します。1957年以降は食器や装飾器をはじめとした家庭用の磁器の生産を開始し、時代の変化に合わせてさまざまな事業に取り組んでいます。

ホロハーザの特徴は、伝統的な技術が脈々と受け継がれていることです。土づくりから仕上げまでのすべてを自社内で行う一貫製造にもこだわり、繊細な透かし彫りや、鮮やかで上品な印象の絵付けなどが魅力。近年は食器類だけでなく、陶磁器を用いたアクセサリーなども登場しています。

ハンガリーの首都・ブダペストで開催される国際見本市では何度もグランプリを受賞しており、現在はヨーロッパだけでなくアメリカや日本など世界中で知られています。