マン・レイとは、アメリカの写真家のことです。画家・彫刻家・映画監督としても活躍しました。ポートレートからヌードまで幅広いジャンルの写真作品を得意としており、多種多様な作品を残しています。ダダイズムやシュルレアリスムといった芸術運動にも参加しており、数々のオブジェを制作したことでも知られています。
マン・レイは、1890年にアメリカのペンシルベニア州で生まれました。1879年にニューヨークに引っ越し、高校卒業後は出版社で図案を作る仕事をしながら、画廊に訪れて画家としての活動も行っていました。1921年にはパリに渡り、ダダイズムやシュルレアリスムに共感する人々との交友を深めます。
写真家としても成功をおさめ、ファッション誌などに写真が掲載されるようになりました。また、同時期には映画作品も手掛けるようになります。しかし、第二次世界大戦が開戦したことをきっかけに、1940年にアメリカに帰国。1951年にフランスに渡ってパリで稼働を再開し、ボックスアートなどを制作します。1976年にパリで亡くなり、セーヌ川沿いにあるモンパルナス墓地に埋葬されました。
マン・レイの作品の特徴は、自由な発想に基づいた表現を取り入れたり、当時としては新しい写真技法を駆使したりしたところです。主な作品は、涙を流しているような女性の目元を写した写真作品『Larmes(涙)』、サイレント映画『Le Retour à la Raison(理性への回帰)』、メトロノームに目の写真を張り付けてあるオブジェ『破壊されるべきオブジェ』です。

