マーガレット・キーンとは、アメリカの画家のことです。1927年に、アメリカのテネシー州で生まれました。2歳の頃に鼓膜を損傷し、人の話をよく聞くために相手の目を見る癖が尽きました。1955年に1人目の夫と離婚した後、同年に不動産業を営んでいたウォルター・キーンと再婚します。
結婚後、ウォルターはサンフランシスコのクラブで、マーガレットが制作した作品を自身の作品として販売するようになります。1957年2月にバンク・オブ・アメリカの壁画で作品が展示されるほか、同年8月にはシカゴのシェラトン・ホテルで個展を開くなど、多くの注目を集めました。
しかしマーガレットはウォルターから脅迫されながら絵を制作しており、1965年に娘を連れてハワイへ移住し、離婚が成立します。1970年には、ラジオ番組で自分が本当の作者であることを公表しました。1986年に裁判が行われ、法廷で絵を描くよう命じられたところ、ウォルターは肩の痛みを理由に断り、マーガレットは50分程度で作品を完成させ、自身が本当の作者であることを証明しました。
マーガレットの作品の特徴は、「目が魂の最も深い部分を映し出す窓」として、人物の目が顔の半分を占めるほど大きく描いているところです。独特の顔の構図を用いた作品は「ビッグ・アイ」シリーズとして、1960年代に一大ブームを巻き起こしました。大きな目の3人の少女が並ぶ『三美神』や、100人以上の子どもたちを描いた壁画『トゥモロー・フォーエバー』などが、代表作として挙げられます。

