浜田知明「心情不安定「曇後晴」より」
この作品について
技法
エッチング、アクアチント
限定部数
50部
制作年
1976年
浜田知明は、日本を代表する銅版画家の一人です。
戦争体験を原点に、人間の孤独や不安、社会への鋭い視線を独自の銅版技法で表現し、日本国内はもちろん海外でも高い評価を受けています。
こちらの「心情不安定」は、1976年に制作された版画集『曇後晴』を構成する10点のうちの一作で、このシリーズでは、「やゝノイローゼ気味」「叫び」「何とかなるさ」「家族」など、人間の心の揺れや日常に潜む心理をテーマにした作品が発表されました。
画面には、細長く痩せた人物が不自然な姿勢で壁にもたれかかるように描かれています。静かな画面構成でありながら、どこにも落ち着きどころのない身体の歪みや虚ろな表情が、タイトルどおり「心情不安定」という見えない感情を象徴しています。
精一杯の査定額にてご売却いただきました。

