松井康成「練上嘯裂文壷」を買取させていただきました。
松井康成は茨城県出身の陶芸家で、練上手(ねりあげで)の作陶を究めました。
昭和63年には紫綬褒章を受章し、平成5年には昭和生まれで初めての重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
「嘯裂(しょうれつ)」とは、色の異なる複数の粘土を積み重ねた粘土塊を小口切りにし、轆轤(ろくろ)で器形に焼き上げたのち、器面を内側から押し出すことによって表面の土に裂け目を生じさせ、独特のテクスチャーを得たものになります。
嘯裂による色彩も鮮やかで素晴らしいお品物です。精一杯の査定のうえご売却いただきました。