「買取店によって査定額が違うのはなぜ?」

2026.6.28

同じ作品でも、見ている「ものさし」が違うことがあります 🎨

絵画や美術品の査定を依頼した際、店によって金額が違うことがあります。

「同じ作品なのに、なぜこんなに差が出るのだろう。」

そう感じる方は少なくありません。

しかし、美術品の査定額は、単純に「作品の良し悪し」だけで決まるものではありません。作家名、真贋、保存状態、制作年代、サイズ、技法、来歴、そして現在の市場での需要など、複数の要素を重ね合わせて判断されます。

さらに、買取店ごとに得意分野や販売ルートが異なるため、同じ作品でも評価に差が出ることがあるのです。

得意分野によって評価が変わります 🖼️

美術品買取店には、それぞれ得意な分野があります。

日本画に強い店、現代アートに詳しい店、版画を多く扱う店、掛軸や骨董品に精通している店など、専門性はさまざまです。

たとえば、ある店ではあまり評価されなかった作品でも、その作家やジャンルを探している顧客を持つ店であれば、より高く評価できる場合があります。

美術品は、単に「古い」「有名」というだけで価格が決まるものではありません。どの市場に、どのように届けられるかも大切な判断材料になります。

販売ルートの違いも査定額に影響します

買取店が買い取った作品は、その後、顧客への直接販売、業者間取引、オークション、海外市場など、さまざまなルートで流通します。

販売先が明確に見えている作品であれば、買取店も自信を持って評価しやすくなります。

反対に、販売先が限られる作品や、保管・修復・再販売に時間がかかる作品は、慎重な査定になることがあります。

査定額の違いは、作品そのものの価値だけでなく、買取店がその作品をどのように扱えるかによっても生まれるのです。

保存状態と資料の有無も大切です 📦

絵画の査定では、保存状態が非常に重要です。

シミ、カビ、ヤケ、キャンバスのたわみ、額装の傷みなどは、評価に影響することがあります。

また、鑑定書、保証書、共箱、画廊のシール、展覧会出品歴などの資料が残っている場合、作品の来歴を確認する手掛かりになります。

同じ作家の作品であっても、状態や資料の有無によって査定額が変わることは珍しくありません。

「一番高い査定額」だけで決めないことも大切です

売却を考える方にとって、査定額はもちろん大切です。

ただし、金額だけで判断するのではなく、なぜその価格になるのかを丁寧に説明してくれるかどうかも見ていただきたいところです。

良い査定は、単に金額を伝えるだけではありません。

作品の特徴、評価された点、注意すべき点、市場での位置づけを分かりやすく説明してくれるものです。

説明に納得できるか。大切な作品を安心して任せられるか。

そこまで含めて、売却先を選ぶことが後悔しないための大切なポイントです。

一枚の絵に、ふさわしい見方があります 🌿

美術品の価値は、数字だけで表せるものではありません。

長年ご自宅に飾られていた作品、ご家族が大切にしていた絵、思い出とともに受け継がれてきた一枚には、それぞれの時間があります。

私たちは、査定額の違いが生まれる理由をきちんとお伝えしながら、一点一点の作品に向き合うことが大切だと考えています。

もし査定額に差が出て迷われた場合は、金額だけでなく、その説明の中身にも耳を傾けてみてください。

作品を正しく見てくれる相手に出会うことが、納得のいく売却への第一歩になります。


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