「当社が『買取金額アップキャンペーン』をやらない理由」

2026.9.18


当社が買取金額アップキャンペーンをやらない理由
「今なら買取金額20%アップ」「期間限定で査定額10%アップ」――。美術品やブランド品などの買取サービスで、このようなキャンペーンを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
買取金額が通常よりアップすると聞けば、売却を検討している方にとって魅力的に感じるのは当然です。
しかし、美術品・絵画買取センター(BKKC)では、こうした一律の「買取金額アップキャンペーン」を基本的に行っていません。
理由はシンプルです。当社では、最初の査定から、その作品に対して可能な限り精一杯の買取価格をご提示することを大切にしているからです。
もちろん、買取金額アップキャンペーンには各社それぞれの考え方があり、キャンペーンそのものを否定するものではありません。
ただ、通常時からその作品に対して精一杯の査定額をご提示しているのであれば、そこからさらに一律10%、20%と買取金額を上乗せすることは簡単ではないはずです。
反対に、最初の査定額にあらかじめ上乗せできる余地があるのであれば、「キャンペーンで○%アップ」という方法も可能なのかもしれません。しかし、それは当社が目指している査定のあり方とは少し異なります。
この記事では、当社が買取金額アップキャンペーンを行わない理由とともに、美術品の査定額がどのように決まるのか、売却する際に「○%アップ」という数字をどう考えればよいのかについて、美術品を長年取り扱ってきた専門店の立場からお話しします。
1. 当社が買取金額アップキャンペーンを行わない理由
当社が一律の買取金額アップキャンペーンを行わない一番の理由は、査定のご依頼をいただいた時点で、その作品に対して当社が提示できる精一杯の買取価格をご提示したいと考えているからです。
例えば、ある絵画について、作家や作品の評価、直近の市場相場、作品の状態、当社での販売可能価格などを検討した結果、「100万円までなら買取できる」と判断したとします。
その場合、作品の状態や付属品などに問題がなければ、当社では最初から100万円をご提示する、というのが基本的な考え方です。
POINT|100万円まで買取できるなら、最初から100万円をご提示する
当社では、後から「キャンペーンで10%アップ」「期間限定で20%アップ」とすることを前提に、最初の査定額を抑えておくという考え方はしていません。作品を確認し、その時点で当社が可能と判断した査定額を、できる限り最初からご提示することを大切にしています。
もちろん、買取金額アップキャンペーンには、各社それぞれの目的や考え方があります。特定のジャンルを積極的に仕入れたい場合など、キャンペーンを行うこと自体を否定するものではありません。
ただ、当社の査定方針で考えると、通常時から精一杯の査定額をご提示している以上、そこからさらに一律10%、20%と上乗せすることは簡単ではありません。
反対に、最初の査定額にあらかじめ上乗せできる余地を残しているのであれば、「キャンペーンで○%アップ」という方法も可能なのかもしれません。しかし当社では、キャンペーンの有無によって査定額を変えるのではなく、最初からその作品に対して可能な限りの金額をご提示する方が、お客様にとっても分かりやすいと考えています。
2. 美術品の査定額はどのように決まる?
絵画や美術品の査定額は、単純に「この作家ならいくら」と決まるものではありません。同じ作家の作品であっても、作品の内容や技法、サイズ、制作年代、状態などによって評価には大きな差が生じます。
当社では、国内外のオークションでの落札実績や現在の市場相場を確認するだけでなく、その作品が実際に市場でどの程度流通しているのか、現在どのくらい需要があるのかなども考慮しながら査定を行います。
また、原画なのか版画なのか、作品の保存状態、サインや落款、鑑定書・作品証明書の有無、箱や共シールなどの付属品、来歴といった要素も作品によって重要な判断材料になります。
POINT|美術品の査定は、一点ごとに条件が異なります
作家、作品、技法、サイズ、制作年代、状態、鑑定・証明書、来歴、市場での需要、直近の取引相場など、複数の要素を確認して査定額を検討します。そのため、すべての作品を一律に「○%アップ」と考えることが、美術品の査定になじみにくい面もあります。
さらに、美術品の相場は常に一定ではありません。以前より評価が高くなっている作家もいれば、一時期の高値から相場が落ち着いている作家もいます。数年前の購入価格や過去の査定額が、現在の買取価格と一致するとは限りません。
そのため当社では、「通常査定額を決めて、そこからキャンペーン分を上乗せする」という考え方よりも、ご依頼いただいた時点の市場を確認し、その作品について現在どこまで評価できるのかを一点ごとに検討することを重視しています。
査定額は単なる数字ではなく、現在の美術市場の状況と、その作品自体の評価を踏まえて算出するものだと当社では考えています。
3. 「○%アップ」より最終的な買取金額が大切
「買取金額20%アップ」「査定額30%アップ」といった表示を見ると、数字が大きいほど高く買い取ってもらえるように感じるかもしれません。
しかし、美術品を売却するときに本当に比較したいのは、「通常査定額から何%上がったか」ではなく、最終的にいくらの買取金額が提示されたのかです。

POINT|「何%アップしたか」ではなく「最終的にいくらか」を比較する
キャンペーンのアップ率が大きくても、基準となる査定額によって最終的な買取金額は変わります。美術品を売却する際は、キャンペーンの数字だけで判断せず、最終的な提示額そのものを比較することが大切です。
例えば、同じ作品について2社から次のような査定を受けたとします。


A社

通常査定額 80万円
+ 買取金額25%アップ
最終提示額 100万円


B社

キャンペーンなし
通常の査定
最終提示額 105万円

この例では、A社には「25%アップ」という大きな数字がありますが、実際の買取金額は100万円です。一方、B社にはキャンペーンがなくても、最終的な提示額は105万円です。
もちろん、実際の査定では会社によって作品の評価や販売方法、在庫状況などが異なるため、このように単純に比較できない場合もあります。
それでも、売却先を検討する際には「何%アップしているか」に目を奪われるのではなく、最終的に提示された金額と、その査定内容を見て判断することをおすすめします。
4. 相見積もりは遠慮なく取ってください
美術品の売却では、複数の買取業者から査定を受ける「相見積もり」を取ることも、一つの方法です。特に高額な作品や、相場が分かりにくい作品については、複数社の査定額や説明を比較することで、売却先を検討しやすくなります。
当社では、相見積もりであることを理由に査定をお断りすることはありません。他社にも査定を依頼されている場合は、その旨をお伝えいただいて問題ありません。
POINT|相見積もりでも、当社としての査定額をご提示します
他社の査定額がいくらだから、それより少し高い金額を提示するという考え方ではなく、まずは作品そのものを確認し、市場相場や状態、当社での販売可能価格などを踏まえて、当社として可能な査定額をご提示します。
実際には、美術品の評価は買取業者によって異なることがあります。得意とする作家やジャンル、販売先、在庫状況などが違えば、同じ作品でも査定額に差が出ることは珍しくありません。
そのため、他社の方が高い査定額になることもあれば、当社の方が高い査定額をご提示できることもあります。大切なのは、キャンペーンの有無だけで売却先を決めるのではなく、それぞれの会社が最終的にいくらの査定額を提示しているのかを比較することです。
査定を受けたからといって、必ずその会社に売却する必要はありません。当社でも、査定額をご確認いただいたうえで、一度持ち帰って検討していただいて構いません。納得できる売却先を選ぶために、必要であれば相見積もりも活用していただければと思います。
5. 他社の査定額が高い場合、無理に競わないこともあります
相見積もりでは、当社よりも他社の査定額が高くなることもあります。その場合、当社では必ずしも他社の金額を上回るまで査定額を引き上げるわけではありません。
美術品の買取価格は、将来的にいくらで販売できるかという見込みだけでなく、現在の市場相場、作品の状態、需要、販売までにかかる期間や費用なども考慮して判断します。そのうえで、当社として責任を持って提示できる金額には一定の上限があります。
例えば、当社が十分に検討したうえで100万円が精一杯と判断した作品に対して、他社から120万円の査定が出ているのであれば、その金額に無理に合わせることはしません。
POINT|他社の査定額が高ければ、そちらをおすすめすることもあります
当社として精一杯の査定額をご提示したうえで、他社の最終提示額が明らかに高く、条件にも問題がないのであれば、無理に当社への売却をおすすめすることはありません。お客様にとってより良い条件で売却できるのであれば、他社への売却も一つの選択肢だと考えています。
もちろん、査定額だけでなく、支払条件や作品の引き取り方法、手数料の有無など、売却条件全体を確認することも大切です。同じ金額に見えても、条件によって実際の受取額や手間が異なる場合があります。
また、他社の査定額を伺ったことで、当社が見落としていた情報や直近の市場動向などを再確認する必要があると判断した場合には、改めて査定内容を確認することもあります。
大切なのは、他社より少しだけ高い金額を提示することではなく、その作品について当社がどこまで責任を持って評価できるかだと考えています。その結果として他社の方が高いのであれば、その事実も含めて率直にお伝えするようにしています。
6. BKKCが査定で大切にしていること
当社が大切にしているのは、キャンペーンによって査定額を一律に上乗せすることではなく、ご依頼いただいた作品を一点ずつ確認し、それぞれの価値をできる限り正確に査定することです。
絵画や美術品の査定では、著名な作家の作品だけを見ればよいわけではありません。ご自宅や会社等に長く保管されていた品物の中には、作者や作品名が分からないもの、贈答品として受け取ったもの、価値がないと思われていたものなどが含まれていることがあります。
当社では、こうした品物についても最初から評価対象外と決めつけるのではなく、査定のご依頼をいただいたものはできる限り一点ずつ確認します。多数の作品をまとめてご依頼いただいた場合でも、目立つ作品だけを見て残りを一括で判断するのではなく、確認すべきものを丁寧に見ていくことを心がけています。
POINT|キャンペーンよりも、一点ずつきちんと見ることを大切にしています
作者が分からない作品や贈答品なども含め、査定のご依頼をいただいた品物はできる限り一点ずつ確認します。「有名な作品だけ高く査定する」のではなく、見落としをできるだけ防ぎ、それぞれの品物について評価できる可能性を確認することも専門店の役割だと考えています。
また、著名な物故作家の作品では、鑑定書が付属していないケースも少なくありません。購入当時から鑑定書が付いていなかった作品や、長年の保管中に資料が失われてしまった作品などもあります。
鑑定書がないという理由だけで一律に買取不可とするのではなく、作品によっては実物を拝見し、作品の状態や来歴、署名・落款、裏面の情報などを確認したうえで、鑑定書がない状態でも買取できる場合があります。必要に応じて、鑑定取得を前提とした査定をご提案することもあります。
さらに、点数の多いご依頼や大型作品を含む場合には、売却後の引き取りや運搬も重要です。当社で買取が成立した作品については、原則として引き取りや運搬を当社で手配し、その費用も当社が負担します。
査定額だけを大きく見せるのではなく、作品をきちんと確認すること、評価できる可能性をできるだけ見落とさないこと、そして買取成立後の引き取りまで含めて対応すること。こうした一つひとつの積み重ねを、当社では査定サービスの大切な部分だと考えています。
7. キャンペーンではなく、一点ごとの査定額で判断を
ここまで、当社が「買取金額アップキャンペーン」を行わない理由についてお話ししてきました。
もちろん、キャンペーンを実施している会社が良い、悪いということではありません。買取店によって査定方法や販売先、得意とする分野、在庫状況などは異なり、それぞれの考え方があります。
ただ、美術品を売却する際に大切なのは、「買取金額○%アップ」という数字そのものではなく、最終的にその作品をいくらで評価してもらえるのか、そしてどのような理由でその査定額になったのかを確認することだと考えています。
POINT|当社は、最初から精一杯の査定額をご提示します
キャンペーンのために上乗せできる余地を残すのではなく、ご依頼いただいた時点の市場相場や作品の状態などを確認し、その作品について当社が可能な限りの査定額をご提示する。それがBKKCの基本的な査定方針です。
その結果、他社の方が高い場合もあれば、当社の方が高く評価できる場合もあります。相見積もりの場合でも、他社の査定額に合わせて金額を作るのではなく、作品そのものを見て当社としての査定額をご提示します。
絵画や美術品には、一般的な商品とは異なり、一点ごとに異なる評価があります。作家名だけで判断するのではなく、作品の内容、技法、状態、来歴、鑑定・証明書、市場での需要などを確認することが重要です。
売却を検討されている作品がありましたら、キャンペーンの有無にかかわらず、まずは現在どのくらいの査定額になるのかを確認してみてください。当社でも、査定をしたからといって売却を決めていただく必要はありません。査定額をご確認いただいたうえで、ご検討いただければと思います。


キャンペーンはありません。最初から精一杯査定します


絵画・美術品の査定は無料です。作家名や作品名が分からない場合も、まずは作品の写真をお送りください。
査定額をご確認いただいてから、売却するかどうかをご検討いただけます。