ジャスパーウェアとは、炻器(ストーンウェア)の一種のことです。イギリスの大手陶器メーカーの「ウェッジウッド社」の創業者である、ジョサイア・ウェッジウッドが開発しました。古代ギリシャや古代ローマの美術から着想を得ており、研究に4年の歳月をかけ、1775年頃に完成したとされています。
ジャスパーウェアの種類は、大きく「ディップドカラー」と「ソリッドカラー」の2つに分けられます。ディップドカラーは、胎土に色素を含ませず、外面を色で覆ったものです。ソリッドカラーは胎土に色素を含ませたもので、今はこちらが主流になっています。
ジャスパーウェアは色に特徴があり、主にブルー系の色が用いられています。とくに有名なのは「ペールブルー」という明るい青色で、ディップドカラーとソリッドカラーの両方で作られています。ウェッジウッド社のジャスパーウェアの象徴であることから、「ウェッジウッド・ブルー」と呼ばれることも。ほかにもグリーン系やイエロー系など、さまざまな色のジャスパーウェアが登場しています。
デザインは古典主義的かつ簡潔な装飾を用いており、ローマの器物の形や意匠を取り入れているものが多く見られます。素地に色を付けた陶器に白いレリーフを用い、カメオのような印象を与えるのが特徴です。意匠は、動植物・有名人や王族の胸像・建物・紋章・風景など多岐に渡ります。なかには金彩や浮彫りを施しているものもあり、異国情緒や伝統を感じられるものが多いのが見どころです。
