葛飾北斎

葛飾北斎とは、江戸時代の浮世絵師のことです。1760年に、武蔵国で生まれました。6歳から絵に興味を持ち、12歳の頃には貸本屋で働いていたとされています。14歳頃には版木を彫る仕事をしており、その後浮世絵師である勝川春章に弟子入りしました。師匠の様式にならい、役者絵・武者絵・名所絵など幅広い作品を発表しました。

葛飾北斎は生涯で約30回も雅号を改名しており、代表的なものには「勝川春朗」「俵屋宗理」「戴斗」「為一」「画狂人」などが挙げられます。「勝川春朗」は勝川春章に弟子入りしたときに用いた雅号、「俵屋宗理」は琳派の影響を受けや作品を制作した時期に用いた画像です。「葛飾北斎」という雅号は、1805年から1809年の約4年間使用しました。

葛飾北斎の作品の特徴は、大胆な構図を用いるところや、多様な流派の画風を取り入れているところ、動植物をよく観察して作品では生き生きと描写しているところなどです。探求心がとても強く、西洋由来の絵画技法にも大きな関心を寄せていたとされています。19世紀後半にはヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、世界中の画家に大きな影響を与えました。

葛飾北斎の主な作品は、富士山を描いたシリーズ作品『冨嶽三十六景』や、自身が描いた絵手本の『北斎漫画』などです。ほかにも、肉筆画の『塩鮭と鼠』『鮎と紅葉』、読本の『新編水滸画伝』など、さまざまな作品を残しました。現在も多くの人に親しまれており、東京都にあるすみだ北斎美術館や、島根県の葛飾北斎美術館など、日本各地に葛飾北斎の作品を中心に展示する施設があります。