千住博「満開の瀧桜(ロイヤルコペンハーゲン)」を買取させていただきました。
技法:陶板画
限定部数:100部
この作品についての作家コメント:
支配する空気も何もかもが真空のように静止していた。それは月明りの下の、一本の大樹であった。正確に言うと、しだれ桜の老木であった。そのたたずまいは圧倒的だった。樹齢は軽く千年を超えているのだろう。この世のうれしいことも、悲しいことも、全てを数え切れないほど見続けてきて、ついには一個の神となってしまった、そんな存在であった。私はその桜の形を借りた、いわば「神」の化身と対峙し、鏡のように心が向かい合っていくことに気付く。いつしか私は心地よい眠りに誘われていった。それはかつて無かった程の、深い安らぎであった。
千住博の買取・紹介ページは こちら