蒔絵 印籠
この作品について
蒔絵印籠を買取いたしました
鴛鴦と梅、流水を描いた蒔絵の印籠を買取させていただきました。
穏やかな水面を泳ぐ二羽の鴛鴦と、その上方から伸びる梅の枝が細やかに表現されています。限られた面積の中に奥行きのある景色が構成され、印籠という小さな器物に日本の漆芸技術と美意識が凝縮された作品です。
金色の蒔絵を巧みに使い分けることで、水の流れや鳥の羽、梅の枝などの質感が描き分けられています。印籠の表裏や側面にわたる図柄のつながりも、作品を見るうえで大切な点です。
鴛鴦と梅に込められた意味
鴛鴦は、つがいで描かれることが多く、古くから夫婦円満や良縁を象徴する吉祥的な題材として親しまれてきました。
寒い季節を越えて花を咲かせる梅も、忍耐や生命力、吉祥を表す意匠です。本作では、鴛鴦、梅、流水を組み合わせることで、穏やかで格調のある情景が作り出されています。
今回の査定で確認したポイント
蒔絵の細工
鴛鴦の羽や流水、梅の枝など、細部の描写と仕上げを確認しました。
図柄と構図
吉祥性のある題材と、印籠全体に広がる構図を評価しました。
保存状態
漆や蒔絵の擦れ、剥離、ひび、欠損、後補などの有無を確認しました。
本作は長年にわたり大切に受け継がれてきたお品物で、蒔絵の細やかな表現と保存状態を確認し、現在の市場性を踏まえて精一杯の査定額をご提示いたしました。
古い印籠は作者が分からなくても査定できます
印籠は無銘でも、制作年代、蒔絵技法、意匠、細工の完成度、保存状態などによって高く評価される場合があります。根付、緒締、箱、旧蔵資料などが残っている場合は、分けずに一緒にご提示ください。
清掃や修理をせずにご相談ください
漆や蒔絵は非常に繊細です。乾いた布で強く擦る、洗剤を使う、剥がれた部分を接着するといった処置は、かえって価値を損なう可能性があります。現在の状態のまま査定をご依頼ください。

