草間彌生「宇宙へ行くときのハンドバッグ」
この作品について
草間彌生は、水玉や網目模様を象徴的なモチーフとして世界的な評価を受ける現代美術家です。絵画や版画だけでなく、彫刻やインスタレーション、ファッションなど幅広い分野で活躍し、日本を代表するアーティストとして国際的な人気を誇ります。
本作「宇宙へ行くときのハンドバッグ」は、2009年にau(iida)とのコラボレーションによって制作されたアートエディション作品です。草間彌生が1985年に発表したシルクスクリーン作品「Handbag」をモチーフにデザインされ、携帯電話そのものを一つのアート作品へと昇華させた意欲作として発表されました。
鮮やかな赤に白い水玉を配したハンドバッグ型ケースは、草間彌生の代表的な世界観をそのまま立体作品へ落とし込んだデザインです。携帯電話本体だけでなく、専用ケースやストラップ、パッケージまで作品の一部としてデザインされており、美術品とプロダクトデザインの境界を超えたコレクターズアイテムとなっています。
本作品が高く評価される理由は、草間彌生の代表的な水玉表現に加え、携帯電話という日常品をアート作品へ昇華した歴史的なコラボレーションである点です。アートエディションとして通信契約を伴わず販売され、限定1,000部のみ制作されたことから、現在でも市場で流通する機会は多くありません。当時の販売価格は10万円で、Art Editions YAYOI KUSAMAシリーズの一作品として発表されました。
査定では、本体だけでなく、専用ボックス・ケース・ストラップ・付属品の有無や保存状態を総合的に評価しました。特にオリジナル付属品が揃った完品はコレクター需要が高く、美術市場でも高い評価を受けています。近年ではオークションでも注目される作品となっており、草間彌生作品の中でも希少性の高いコレクションアイテムの一つです。
現在の市場相場を踏まえた査定額をご提示し、ご納得のうえご売却いただきました。

