シャガール「木精 ~ダフニスとクロエより~」
この作品について
マルク・シャガールは、幻想的な色彩と詩情あふれる表現で20世紀を代表する画家の一人です。愛や自然、宗教、神話を題材に、夢のような世界を描き続け、多くの版画作品も高い評価を受けています。
「木精」は、シャガールの代表的な版画集『ダフニスとクロエ』に収められたリトグラフです。古代ギリシャの恋愛物語を題材にしたこのシリーズは、版画芸術の最高傑作の一つとされ、1961年にフランスの名版元テリアードより刊行されました。シャガール自身がムルロー工房で制作に携わり、豊かな色彩表現を実現しています。
深い青を基調とした幻想的な画面には、水辺に浮かぶ人物や精霊、夕日に染まる風景が描かれています。現実と夢が溶け合うような独特の世界観はシャガールならではで、静けさの中に神秘性と詩情が漂います。『ダフニスとクロエ』シリーズは、シャガール芸術の魅力が凝縮された代表作として、現在も世界中の美術館やコレクターから高い評価を受けています。
こちらは限定250部の書籍版で、直筆サインのない仕様となります。同シリーズには限定60部の直筆サイン・エディションも存在しており、市場ではサイン入り作品の方が高い評価を受ける傾向があります。一方で、本作もシャガール本人が制作した真正なオリジナルリトグラフであり、『ダフニスとクロエ』シリーズとしての人気は非常に高く、安定した需要があります。
現在の相場に基づいた査定額をご提示し、ご納得のうえご売却いただきました。

