出張買取と宅配買取、どっちが向いてる?ケース別おすすめガイド

2026.2.18

絵画買取は出張と宅配どっちがいい?違いと選び方を分かりやすく解説

絵画を売却しようと思ったとき、最初に迷いやすいのが「出張買取」と「宅配買取」のどちらを選ぶべきか、という点です。どちらが“正解”という話ではなく、作品の種類や点数、サイズ、そして売却する方の状況によって、向き不向きがはっきり分かれます。選び方を間違えると、梱包や搬出で作品を傷めてしまったり、やり取りが想像以上に負担になってしまったりして、「もっと別の方法にすればよかった」と後悔につながることがあります。

一方で、ポイントを押さえて選べば、出張でも宅配でも、落ち着いて納得感のある売却ができます。この記事では、両者の違いを分かりやすく整理し、どんなケースでどちらが向いているのかを具体的に解説します。初めての方にも判断しやすいように、依頼前に確認しておきたい点や、よくある誤解も含めてまとめます。


まず結論|迷ったら「安全性」と「負担の少なさ」で選ぶ

出張買取と宅配買取の選び方で最も大切なのは、価格の比較より先に「作品を安全に保てるか」と「ご自身の負担が増えすぎないか」を確認することです。絵画は一度破損すると元に戻せないことがあり、状態の悪化は査定にも影響します。また、片付け・遺品整理・多忙など、売却する側の事情によっては、宅配の準備そのものが大きな負担になることもあります。迷ったときは、まず安全と負担の少なさを軸に選ぶと失敗しにくくなります。


出張買取と宅配買取の違いをシンプルに整理

仕組みの違いは単純です。出張買取は査定士が訪問し、現地で作品を確認して査定が進みます。宅配買取は作品を発送し、到着後に実物確認のうえで査定が進みます。ここで重要なのは、査定そのものの丁寧さよりも、「作品の移動を誰が担うか」という点が大きく違うことです。出張の場合は搬出の不安が減りやすく、宅配の場合は梱包と発送という工程が必要になります。この工程が作品にとって安全かどうか、売却する側の負担として許容できるかどうかが、選択の核心になります。


出張買取のメリット|“現場で完結”しやすい

出張買取の最大のメリットは、作品を動かす前に専門家が確認できる点です。とくに大型作品や額装ガラスがある作品は、動かすだけで破損リスクがあり、無理な搬出が後悔の原因になりがちです。出張であれば、その場で状態確認や情報整理ができるため、梱包の不安が少なく、点数が多い場合でも作業がまとまりやすい傾向があります。遺品整理や片付けの途中など、作品の全体像がまだ把握できていない段階でも、現地で相談しながら進めやすい点は大きな安心材料になります。


出張買取の注意点|“時間調整”と“説明の受け方”が重要

出張買取は便利な一方で、訪問日時の調整が必要になります。また、現地ではその場の流れで判断が進みやすいため、焦って即決してしまうと後悔につながることがあります。出張査定を利用する場合は、価格だけでなく査定理由を落ち着いて確認する姿勢が大切です。説明に納得できるか、質問に丁寧に答えてくれるか、判断を急かされないか、といった点も含めて、安心できる形で進めるのが理想です。出張=即売却ではないことを自分の中で明確にしておくと、判断がぶれにくくなります。


宅配買取のメリット|“距離の制約”を超えられる

宅配買取のメリットは、地域を問わず依頼しやすい点です。近くに相談先がない場合や、日程調整が難しい場合、対面のやり取りを最小限にしたい場合には、宅配は選びやすい方法です。また、点数が少なく、サイズも小さめで、梱包が比較的容易な作品であれば、宅配は負担が小さくスムーズに進むことがあります。特に版画や小品の水彩、紙作品などは、適切な梱包ができる前提であれば、宅配と相性が良いことがあります。


宅配買取の注意点|“梱包の質”が結果を左右しやすい

宅配買取で最も気をつけたいのは、梱包と発送の工程です。作品は配送中に衝撃や圧力を受ける可能性があり、角打ちやガラス割れ、表面の擦れなどが起きることがあります。状態の変化は査定にも影響し得るため、宅配は「送る前の安全設計」が重要になります。梱包に自信がない場合や、ガラス額装や大型作品の場合は、宅配が負担とリスクの両面で重くなる可能性があります。宅配を選ぶときは、送ること自体が“価値を下げないか”を優先して考えることが大切です。


どんな人が出張買取に向いている?

出張買取が向きやすいのは、作品を動かすリスクや作業負担が大きいケースです。特に、片付け・遺品整理・法人整理など、点数や状況が複雑な場面では、出張のほうが判断のストレスが少なくなることがあります。

■ 点数が多く、整理しながら相談したい

■ 大型作品がある、または額装ガラスが多い

■ 作品の状態が不安で、動かす前に見てほしい

■ 梱包や発送の作業に自信がない

■ 遺品整理・相続で、家族の合意を取りながら進めたい

■ 作品以外の資料(箱・図録・証明書)が散在している

これらに当てはまる場合、出張は「安全」と「負担軽減」の面で合理的です。価格以前に、状況を落ち着いて整理するための手段として機能しやすいからです。


どんな人が宅配買取に向いている?

宅配買取が向いているのは、作品の点数やサイズが限定的で、梱包が現実的に可能なケースです。日程調整を避けたい方や、距離の問題で出張が難しい方にとっては、宅配は有効な選択肢になります。

■ 点数が少なく、サイズも小さめ

■ 版画や小品など、梱包がしやすい作品が中心

■ 近くに相談先がなく、地域を問わず依頼したい

■ 対面のやり取りを最小限にしたい

■ 事前に写真と情報を揃えて、手順どおり進められる

宅配で大切なのは、梱包の手間を軽く見るのではなく、「梱包できる前提のもとで宅配が楽になる」と考えることです。


作品タイプ別|出張と宅配の向き不向き

作品の種類によって、リスクと負担のポイントが変わります。ここでは代表的な傾向を整理します。


油絵(キャンバス)の場合

油絵は表面がデリケートで、角打ちや擦れが起きると評価に影響しやすいことがあります。大型作品や厚塗りの作品は特に注意が必要で、無理に動かすより出張で確認した方が安全なケースが多いです。一方で小さめの油絵で、しっかり梱包できる場合は宅配も選択肢になりますが、表面保護と角の保護を丁寧に考える必要があります。


水彩(紙作品)の場合

水彩は紙のヤケやシミ、波打ちなどが評価に影響しやすく、湿気や圧力にも弱いことがあります。額装されている場合はガラス反射で写真査定が難しいこともありますが、無理に額を外すのは危険です。小品であれば宅配も可能ですが、圧力がかからない梱包ができるかどうかが鍵になります。状態が不安な場合は出張で現状を確認してもらう方が安心です。


版画の場合

版画は作品情報(サイン、エディション、余白の状態)が評価に影響するため、情報が整理されているほど査定がスムーズになります。小さめで額装もシンプルなら宅配と相性が良いことがありますが、余白のヤケやシミがある場合は、状態の説明が重要になります。出張の場合はその場で情報整理ができ、複数点あるときに進めやすい利点があります。


現代アートの場合

現代アートは作品仕様が多様で、証明書(COA)や購入資料、展示歴などの情報が評価の理解につながることがあります。作品が立体的だったり、素材が特殊だったりすると宅配の梱包難易度が上がります。情報が多く、作品の扱いも繊細になりやすい分、出張で相談しながら進めるほうが納得感を作りやすいケースが多いです。


「費用・手数料」で誤解しやすいポイント

出張でも宅配でも、依頼前に確認しておきたいのは費用の扱いです。ここは言葉の印象で誤解が起きやすいため、事前に整理しておくと安心です。

■ 出張費や査定料がかかるかどうか

■ 宅配の送料や返送料がどうなるか

■ キャンセル時の条件が明確か

■ 支払い方法(現金・振込)とタイミング

■ 作品の取り扱い(搬出時の注意や補償の考え方)

この確認は、値段交渉ではなく、安心して進めるための前提条件です。はじめに確認しておくことで、後からの不安が減り、判断も落ち着いてできます。


失敗しないための依頼前チェックリスト

出張か宅配かを決める前に、次の点をチェックしておくと選択が明確になります。ここを押さえるだけで、方法選びでの後悔はかなり減ります。

■ 点数は何点程度か(多いか少ないか)

■ 大型作品やガラス額装があるか

■ 梱包と発送を安全に行えるか

■ 作品の状態に不安があるか(カビ・破損など)

■ 付属品や資料がどの程度あるか(箱・図録・証明書)

■ いつまでに整理したいか(期限の有無)

■ 価格よりも優先したい条件は何か(手間・安全・スピード)

このチェックをしたうえで、迷いが残る場合は「まずは写真で相談し、出張か宅配かの提案を受ける」という進め方も現実的です。相談は売却の確定ではなく、判断材料を揃えるための手段として使うのが安全です。


出張と宅配は「状況に合う方」を選ぶのが正解

出張買取と宅配買取は、どちらが優れているという話ではなく、状況に合う方を選ぶのが最も合理的です。点数が多い、大型作品がある、梱包が不安、遺品整理で状況が複雑、といった場合は出張のほうが安全で負担が少なくなりやすいです。一方、点数が少なく小品中心で、手順どおり梱包でき、地域の制約がある場合は宅配が便利に機能します。

大切なのは、価格を先に当てにいくよりも、作品を安全に扱い、納得して判断できる進め方を選ぶことです。その視点を持つだけで、売却の満足度は大きく変わります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

▶️ 無料査定フォームはコチラから
▶️ LINE査定はコチラから
▶️ 代表者インタビュー

絵画買取の価格が上がる条件|サイズ・技法・モチーフの影響

2026.2.9

絵画買取の価格が上がる3つのポイント|サイズ・技法・モチーフの影響

絵画を売却しようと考えたとき、多くの方が最初に気になるのは「どうすれば高く売れるのか」という点です。結論から言えば、絵画買取の価格は、単に「有名な作家かどうか」だけで決まりません。実務の査定では、作家評価を土台にしながらも、作品の条件や市場側の事情が重なって、最終的な価格が形成されます。とくに分かりやすく差が出やすいのが、サイズ、技法、そしてモチーフ(題材)の3つです。

ただし、ここで注意したいのは「この条件なら必ず上がる」という断定はできないということです。絵画は一点ものの側面が強く、同じ作家でも制作時期や出来、保存状態、来歴によって評価が変わります。そのうえで、相場の現場で“上がりやすい傾向”として理解しておくと、査定の見方が整理され、納得のいく判断がしやすくなります。


まず知っておきたい前提|価格は「総合評価」で決まる

絵画買取の価格は、作家、来歴、状態、市場の4要素をベースに総合判断されます。そのうえで、サイズ・技法・モチーフは「需要と再販性」に直結するため、査定額の出方に影響しやすい要素です。つまり、作品として優れているかどうかというより、「今の市場で求められやすい条件を満たしているか」という観点が強く働くのが現実です。


「価格が上がる」とはどういう状態か

価格が上がる、という言葉は人によって意味が違います。相場の文脈では、同じ作家・同程度の条件の作品群の中で、より良い条件が揃い、価格帯の上側に乗りやすい状態を指すことが多いです。逆に言えば、条件が悪いから価値がない、ということではありません。市場の条件が整うと評価されやすい、という理解が安全です。


サイズが査定額に与える影響|大きいほど高い、ではない

サイズは査定で必ず確認されるポイントですが、単純に「大きいほど高い」とは言えません。なぜなら、サイズが変わると、飾る場所、運搬、保管、売却先の幅が変わり、需要の層が大きく変動するからです。市場では、作品の魅力だけでなく「扱いやすさ」も重要な条件として評価されます。


飾りやすいサイズは需要が広い

一般的に需要が広いのは、住宅やオフィスの壁面に無理なく収まるサイズ感です。日本の住環境では、あまりに大きい作品は飾る場所が限られ、購入を検討する層が減る傾向があります。そのため、同一作家でも“飾りやすいサイズ”は流通性が高く、価格が安定しやすいことがあります。これは作品の優劣ではなく、買い手の現実的な選択に左右される部分です。


大型作品が強いケースもある

一方で、大型作品が高く評価されやすい作家も存在します。たとえば、もともと大画面で評価される作風の作家や、代表作が大作で知られる作家の場合、サイズが作品の魅力に直結するため、大型作品が価格を引き上げる要因になることがあります。重要なのは「その作家の市場において、評価されやすいサイズ帯がどこか」という点で、サイズだけを切り出して判断しないことです。


小品が評価されやすい作家もいる

小品だから安い、というのも誤解されがちです。作家によっては小品の完成度が高く、コレクションしやすいことから需要が強い場合があります。とくに初めて購入する層が入りやすい価格帯では、小品が安定的に動くこともあります。結果として、相場の中で小品が“堅い”評価になりやすいケースも見られます。


サイズと「額装」の関係

額装はサイズ感を大きく変えます。額込みの寸法が大きくなると、保管や搬出の負担が増え、取引条件に影響することがあります。反対に、作品と相性の良い額装で、状態が良く、見栄えが整っている場合は、評価の納得感を高めることがあります。ただし、額は高級であれば必ずプラスになるわけではなく、作品との相性や状態、流通性で判断されます。


技法が査定額に与える影響|同じ作家でも差が出る

技法は、作品の希少性、制作コスト、保存性、市場の嗜好に関係し、査定額の差につながりやすい要素です。同じ作家でも、油彩、デッサン、水彩、版画、ミクストメディアなどで評価が変わることは珍しくありません。


油彩は評価の基準になりやすい

一般論として、油彩は制作工程が重く、作家の主戦場になりやすいため、市場での評価基準になりやすい傾向があります。ただし、これは油彩なら必ず高いという意味ではなく、その作家の市場評価が油彩を中心に形成されている場合に当てはまりやすい話です。逆に、作家によっては水彩や素描が評価され、油彩よりも人気があるケースもあり得ます。


日本画は素材と付属品の影響が出やすい

日本画では、支持体(絹本・紙本)、表具や額装、共箱や箱書きなど、周辺情報の影響が大きくなることがあります。これらは作品の信頼性や保存性に関係し、査定の判断材料として重視されます。特に来歴が揃っていると、評価が安定しやすく、説明もしやすくなるため、結果的に価格の納得感が高まります。


版画は「エディション」で評価が変わる

版画は一点ものではないため、エディション(限定部数)と作品仕様が重要になります。一般に、部数が少ないもの、サイン入り、状態が良好なものは評価されやすい傾向があります。また、同じ図柄でも刷りの質や紙質、保存状態によって印象が変わるため、写真だけで判断しにくいこともあります。版画は情報が揃うほど査定の精度が上がりやすい分野です。


素描・デッサンの評価は「作家性」と「資料性」に左右される

素描やデッサンは、完成作品とは異なる評価軸で見られることが多く、作家性が強く出ているか、制作過程を示す資料性があるか、といった点が重視されます。作品の魅力が線や構成に凝縮されている場合、コレクターから支持されることもあり、作家によっては油彩以上に評価されることもあります。ここもまた、技法そのものの優劣ではなく、市場がどこに価値を見ているかが鍵になります。


現代アートは技法が多様で「説明可能性」が重要になる

現代アートはミクストメディアや立体、写真作品など技法が多様で、作品の背景情報が評価に影響しやすい分野です。証明書(COA)やギャラリー資料、展示歴などが揃っていると、作品の位置づけを説明しやすくなり、査定の納得感が上がります。技法が特殊なほど、情報が不足すると評価が慎重になりやすい点は理解しておくとよいでしょう。


モチーフ(題材)が査定額に与える影響|人気の偏りは確かにある

モチーフは好みの問題と思われがちですが、市場では一定の人気傾向が存在します。とくに一般層の需要が強い領域では、飾りやすさや空間との相性が重視され、題材によって購入意欲が変わることがあります。結果として、モチーフが流通性に影響し、査定額にも反映される場合があります。


飾りやすいモチーフは需要が安定しやすい

一般に、室内に飾りやすいとされる題材は、需要が安定しやすい傾向があります。具体的には、風景、静物、花、抽象などが挙げられることが多いですが、ここも作家によって事情は変わります。重要なのは「その作家の代表的なモチーフが何か」という点です。代表作に近い題材はコレクター需要が付きやすく、評価が安定しやすいことがあります。


人物画は評価が割れやすいことがある

人物画は作品として非常に魅力的ですが、市場では好みが分かれやすく、買い手が限定されることがあります。その結果、同じ作家でも人物画より風景画の方が動きやすい、というケースが生まれることがあります。ただし、人物画がその作家の代表作である場合や、出来が突出している場合は別で、評価が高くなることも当然あります。モチーフだけで判断しない姿勢が大切です。


抽象は「作家評価」と「時代性」が鍵になる

抽象作品は、作家の位置づけや時代性と強く結びつくことが多い分野です。抽象が評価の中心になっている作家の場合、抽象作品は市場でも正面から評価されます。一方で、作家の評価がまだ固まっていない場合や、抽象が主流でない市場では、説明が難しく評価が慎重になることもあります。抽象は好き嫌いの問題だけでなく、評価構造の違いが出やすい領域です。


モチーフは「シリーズ性」で評価が安定することがある

同じ題材を継続して描いたシリーズ作品や、代表的な連作に属する作品は、コレクターにとって分かりやすく、評価が安定することがあります。シリーズの中での位置づけが説明できると、作品の価値が理解されやすく、結果として価格の納得感にもつながります。


サイズ×技法×モチーフの「組み合わせ」が価格を押し上げる

実務の査定で強いのは、単独の要素ではなく組み合わせです。たとえば、評価の高い作家の代表的モチーフで、需要のあるサイズ帯で、保存状態が良好、といった条件が重なるほど、相場の中で上側の価格帯に乗りやすくなります。反対に、どこかに弱点がある場合は、全体として慎重な評価になりやすいことがあります。


売却前にできる「安全な準備」

査定額を上げたいと思ったときほど、危険な行動を取りがちです。基本は、作品に手を加えず、情報を整理して、相談の精度を上げることです。

■ 作品全体、サイン、裏面、気になる箇所の写真を揃える

■ 箱や証明書、図録など付属資料をまとめる

■ サイズの目安と技法を分かる範囲で記録する

■ 保管環境を整え、湿気と直射日光を避ける

この準備だけでも、査定の説明が具体的になり、納得感が高まりやすくなります。結果として、条件が整っている作品は適正に評価されやすくなります。


「上がる条件」は市場の言語で理解する

絵画買取の価格が上がる条件は、サイズ・技法・モチーフのどれか一つではなく、それらが市場需要と結びついたときに表れます。大切なのは、「作品の価値」を否定しないまま、「市場での評価がどう形成されるか」を理解することです。その視点が持てると、査定結果の受け止め方が変わり、後悔の少ない売却判断につながります。

もしご自身の作品がどの条件に当てはまり、どこが評価のポイントになるのか分からない場合は、無理に結論を出さず、写真と情報を揃えたうえで相談するのが安全です。相談は、売るためだけではなく、判断材料を整えるための有効な手段でもあります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

▶️ 無料査定フォームはコチラから
▶️ LINE査定はコチラから
▶️ 代表者インタビュー

サインが読めない・箱書きがある―査定額に影響する情報の整理法

2026.2.5

サインと箱書きで変わる査定のポイント2つ|読めない場合の正しい整理方法

絵画や美術品の査定相談を受けていると、「サインがあるけれど読めない」

「木箱に何か書いてあるが、意味が分からない」というケースは非常に多く見られます。

結論から言うと、サインや箱書きは、読めなくても価値がないわけではありません。むしろ、正しく整理し、適切に伝えることで、査定の精度や納得感が大きく変わる重要な情報です。

ここでは、サインや箱書きが査定にどう影響するのか、そして売却前にやっておくべき情報整理の考え方を詳しく解説します。


サインが読めない=評価できない、ではない

まず誤解されがちなのが、「サインが読めないと価値が下がるのでは?」

という不安です。

確かに、作家名が明確に特定できれば査定はスムーズになります。しかし、美術品の評価はサインだけで決まるものではありません。

査定では、以下のような要素を総合的に見ています。

■ 筆致・構図・色使いなど、作品そのものの特徴

■ 技法や画材、制作年代の推定

■ 市場における作風の位置づけ

■ 同作家・同系統作品の流通実績

そのため、サインが崩し字で読めない場合や、判別が難しい場合でも、作品自体から作家像を推定できるケースは多く存在します。

無理に自分で読もうとしたり、ネット検索で断定してしまうよりも、「読めないサインがある」という事実をそのまま伝えることが、結果的に正確な査定につながります。


サインの位置・書き方も重要な情報

サインがある場合は、読める・読めないに関わらず、次の点が重要です。

■ 作品表か裏か

■ 絵の具で描かれているか、鉛筆・ペンか

■ 漢字・ひらがな・ローマ字か

■ フルネームか、略号・号のみか

これらは、作家の制作時期や制作意図を判断する手がかりになります。

特に日本画・洋画問わず、時代によってサインの表記が変わる作家も多く、位置や書体だけで年代を推測できることもあります。


箱書きがある場合は「内容」より「存在」が重要

箱書き(共箱・合わせ箱など)がある場合、「何と書いてあるか分からないから意味がない」と思われがちですが、これは大きな誤解です。

箱書きは、以下の点で査定に影響します。

■ 作家本人が書いた可能性がある

■ 作品名・号数・制作背景が記されていることがある

■ 作品が丁寧に扱われてきた証拠になる

たとえ文字が読めなくても、箱がオリジナルで残っている事実自体が評価対象になります。

特に日本画や掛軸、工芸作品では、箱の有無によって査定額に差が出るケースも少なくありません。


自分で箱書きを消したり、書き直すのはNG

よくある失敗として、次のような行動があります。

■ 汚れているからと箱書きを拭いてしまう

■ 読めない文字をなぞって書き直す

■ 箱が古いから新しい箱に入れ替える

これらは、査定上マイナスになる可能性が高い行為です。

箱書きや箱の経年変化は、作品の履歴の一部です。

たとえ汚れや傷があっても、現状のまま保存することが最も価値を保つ方法です。


売却前に整理しておくとよい情報

サインや箱書きが読めない場合でも、次の情報があると査定がより正確になります。

■ いつ頃入手したか(購入・相続・贈答など)

■ 購入場所(画廊・百貨店・知人など)

■ 展覧会出品歴があるかどうか

■ 同時に入手した作品や資料の有無

これらは、作家特定や市場評価を補完する重要な手がかりになります。

完璧に揃っていなくても問題ありません。思い出せる範囲で十分です。


「分からない」は、正しい情報のひとつ

査定において最も大切なのは、分からないことを、分からないまま伝えることです。

■ サインが読めない

■ 箱書きの意味が分からない

■ 作家名に確信が持てない

これらは決してマイナス情報ではなく、専門家が検証すべき前提条件です。

自己判断で断定せず、現状をそのまま共有することで、後悔のない査定・売却につながります。


情報整理は「正確さ」より「誠実さ」

サインや箱書きは、美術品の価値を裏付ける大切な要素です。

しかし、読めないからといって価値が下がるわけではありません。

大切なのは、手を加えず、分かる範囲の情報を丁寧に整理し、正直に伝えること。

それが、査定額だけでなく、「この売却でよかった」と思える納得感を生み出します。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

▶️ 無料査定フォームはコチラから
▶️ LINE査定はコチラから
▶️ 代表者インタビュー

高く売れる絵と値段がつきにくい絵の違い

2026.1.25

絵画を売却しようとした際、

「思っていたより評価が低かった」

「なぜこの絵は値段がつかないのか」

と感じることは少なくありません。

実は、高く売れる絵と値段がつきにくい絵には、いくつか共通する傾向があります。

ここでは、初めての方でも理解しやすいように、査定現場で実際に重視されるポイントを整理します。


絵画の価格は「良し悪し」では決まらない

最初に大切な前提として、価格=作品の出来・美しさではないという点を理解しておく必要があります。

評価されるのは、

■市場での需要

■流通性

■再販のしやすさ

であり、個人的な好みや思い入れとは別軸で判断されます。


高く売れる絵に共通しやすい特徴


作家の評価が安定している

高く売れる絵の多くは、作家評価が一定以上確立されています。

■美術史的な位置づけが明確

■公立美術館・有名美術館での展示実績

■オークションや画廊での継続的な取引

一時的な流行ではなく、長期的に需要が見込める作家は評価が安定しやすい傾向があります。


市場で需要のあるジャンル・技法

同じ作家でも、ジャンルや技法によって評価が分かれることがあります。

例)

■油彩作品が主評価の作家

■日本画では絹本・共箱付き

■版画ではエディションが少なく、サイン入り

市場が求めている作風かどうかが重要です。


サイズと用途のバランスが良い

高評価につながりやすいのは、

■住宅や施設に飾りやすいサイズ

■保管・搬出が比較的容易な作品

極端に大きすぎる作品は、評価は高くても需要が限られ、価格が伸びにくい場合があります。


保存状態が良好

状態は価格に直結します。

■シミやカビが少ない

■絵具の剥落や破損がない

■額や裏面が安定している

特に、手を加えられていない自然な状態は評価されやすいポイントです。


来歴や資料が揃っている

高く売れる絵ほど、情報が整理されている傾向があります。

■購入先が分かる

■展覧会歴が確認できる

■証明書・図録が残っている

必須ではありませんが、信頼性の裏付けとしてプラス評価につながります。


値段がつきにくい絵に多い傾向


市場需要が限られている

作品としての価値があっても、

■需要が極端に少ない

■再販先が限られる

場合、価格は伸びにくくなります。


作家情報が特定できない

無名作家=価値がない、という意味ではありませんが、

■作家名が不明

■活動歴・評価が確認できない

場合、市場での評価が難しくなります。


保存状態に大きな問題がある

■カビの進行

■大きな破れや欠損

■不適切な修復跡

は、評価を下げる要因になります。


極端なサイズ・特殊仕様

■非常に大きい

■立体的で設置が難しい

■特殊な素材で劣化リスクが高い

こうした作品は、需要が限定されがちです。


「値段がつきにくい=売れない」ではない

重要なのは、値段がつきにくい=価値がない、ではないという点です。

■市場のタイミングを待つ

■売却方法を変える

■まとめて相談する

ことで、評価の見方が変わるケースもあります。


自分で判断しきれないときの考え方

見分けが難しい場合は、

■自己判断で処分しない

■修復や手入れを行わない

■写真を揃えて相談する

ことが、結果的に後悔を防ぎます。


違いを知ることが、納得できる売却につながる

高く売れる絵と値段がつきにくい絵の違いは、

■作家評価

■市場需要

■技法・サイズ

■保存状態

■情報の有無

といった複数の要素の組み合わせで決まります。

事前にこの考え方を知っておくだけで、査定結果への理解と納得感は大きく変わります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

お手持ちの絵画の買取相場が知りたい方へ

2022.6.25

「手持ちの絵画を売りたいけれど、まずはどれくらいで売れるのか相場が知りたい」という方も多いのではないでしょうか。しかし絵画の相場情報をインターネットなどで調べてみても、車やブランド品などの買取品と違って、なかなか明確な情報が出てこないのではないでしょうか。

実は絵画は、一般の人が「買取相場」を知るのが非常に難しいジャンル。多くの買取サイトを見ても、買取価格や相場の情報が明記されていないことが多いのはそれが理由です。

┃絵画の買取相場はわかりづらい?

絵画の買取相場は、前述のとおり情報が見つかりにくい一方、ブランド品やジュエリー、車などは買取相場の情報が比較的簡単に見つけられます。それはなぜでしょうか?結論から言えば、「発売時期」「売り手」「定価」、この3つに違いがあるためです。

ブランド品やジュエリー、車などは、「発売時」に「売り手=メーカーやブランド」から「定価」が決められているため、その「定価」を軸に、経年やトレンドを鑑みたうえで大体の買取相場を出すことが可能です。

しかし絵画の場合は、「いつ」「誰によって」「どんな形で」「売りに出された(販売された)」ものであるか、ということが作品・作家によって異なり(あるいは不明なケースもあり)、買取相場の軸となるものが把握しづらいという特徴があります。

また、需要によって価値が大幅に変動するのも絵画の大きな特徴です。 その絵を欲しいという人がたくさんいるか、または、高い金額を支払ってでも購入したいという人がいるかで絵画の価格が決まるため、取引価格は「時価」のようなものになるというわけです。

ある人にとって100万円の価値の絵画でも、別のある人が500万円で入札すれば、その絵画は500万円に。例え高額で購入した絵画でも、査定に出した時に需要がなければ、査定額は低くなってしまいます。

過去の作品買取金額をホームページに掲載している業者さんもいらっしゃいますが、必ずしもその金額で買い取ってもらえるというわけではありません。

時期やトレンドなどによって、その金額が大きく変わる場合もあります。そのため買取実績の金額は、参考程度と考えておくと良いでしょう。いくらで売却が成立するかは、実際に査定をしてみないとわかりません。

┃絵画の価格を決定する基準とは?

 

絵画の買取相場が見えにくいのは、その絵画の需要によって、価格がつけられないものから、中には億を超える価格がつくものまで、買取金額に差が出てしまうためです。買取業者は以下の基準を考慮して、その絵画にどれくらいの価値があるのかを査定します。


①作家(作者)

絵画は誰の作品かによって買取価格が大幅に変わります。ピカソ、ゴッホ、シャガールなど、芸術に詳しい人でなくても名前や作品を知っているような有名画家の作品なら、作品の種類にもよりますが、数十万~数億円、もしくはそれ以上という高値での買取が期待できます。

それに対して無名の画家の作品は、一概には言えませんが、基本的には評価つかず(0円)~良くても数万円の買取価格となります。

有名画家の作品はコレクターも多く、セカンドマーケットと呼ばれるオークションなどで、高値で売却することができますが、無名画家の場合はそれが期待できないため、買取額も低くなります。

また、同じ作家の作品でも、描かれているモチーフや技法によって人気に開きがあり、10倍以上の価格差が出ることもよくあります。


②描かれた年代

絵画は、描かれた年代によっても価格に差がでます。 その作家の円熟期に描かれた作品は、代表的なモチーフのものが多く、その年代の作品は特に評価が高くつくことが多く見られます。 逆に有名作家でも、有名になる前の初期の作品や最晩年の作品などでは評価が劣る傾向があります。

希少性はあっても必ずしも価格と直結するわけではない、というのはこういう理由です。


③絵画のジャンル

絵画には、日本画、洋画、現代アート、具体絵画、インテリアアート、中国絵画など、様々なジャンルがあります。

掛け軸などの日本画は、生活様式の変化により年々需要が減っており、それが相場にも反映されています。 現在、海外のオークションなどでも活発に取引されているのは、現代アートや中国絵画などのジャンルで、日本だけでなく世界的に需要のあるものが今後も期待できる分野と言えるでしょう。


③市場に出回っている数

絵画には、原画と版画を含む複製画があります。 原画は、その作家の肉筆であり基本的には世界に1つしか存在しません。

そのため、ある程度評価のある作家は、多くの人に作品を楽しんでもらえるよう、リトグラフやシルクスクリーンといった版画作品を制作することも少なくありません。

どれほどの枚数が刷られるのかは、その版画の技法やその作家の考え方によっても違いますが、人気のあるモチーフであること、また制作枚数が少なければ少ないほど希少価値が高く、買取金額も高くなる傾向があります。

有名作家の非常に人気のある版画作品の場合、時にはその作家が描いたスケッチ原画や素描などよりも版画のほうが値段が高いこともよくあります。


④売却時期のトレンド

絵画の買取相場には、トレンドがあります。例えば、これまでほとんど値段がつかなかった作家が、あるときに海外のオークションで高値で落札されたりすると、それが波及して一気に相場が上がることもあります。

代表的な例として、現代アートの代表作家である草間彌生は、20年前から今の価格を比べると100倍以上になっている作品もあります。 今後の相場がどうなるかは読めないところではありますが、いつ売るかによっても評価額は全く異なってきますので、売り時を読むのは非常に難しいと言えます。


⑤世界の経済状況

絵画の相場と密接していると言っても過言ではないのが、世界経済の状況です。

アートは生活必需品とは異なるため、世界経済が不況になり付加価値が見込めなくなると、今まで当たり前のように売れていた有名作家の作品が売れなくなり、それが絵画相場全般に波及し、オークションなどでも値段が下がるということがよくあります。

具体的に言いますと2008年リーマンショックを機に、2007年からたった一年で、アートの世界売り上げが約3兆円も下がった計算になります。

2009年からは持ち直し、2018年度には約7兆5,000億円まで伸びていますが、2020年に始まった世界全体のコロナウィルス騒動で、中国をはじめ、米国、欧州など世界経済に大きなダメージを与えたことにより、アートマーケットは一時的に冷え込みが見られましたが、2022年までは強い回復力を示したものの、2023年は不安定な世界情勢や金利の上昇も相まって、マーケットは微減しました。


⑥その他

その他、絵画のサイズ、状態、著名作家の場合は鑑定証などの付属品の有無によっても、査定額に差が出ます。

また、日焼けやシミ、傷などの劣化があるとその分価格は下がってしまうため、保管方法には細心の注意を払って、良い状態を保つように心がけましょう。

特にご家族の持ち物など、ご自身で購入されていない場合は、押し入れや倉庫にしまいっぱなしというケースもよく見られますが、そのような場合、劣化は早く進んでしまうため、売却を考えているのであればなるべく早い段階で状態の確認をしたうえで査定依頼をするのがおすすめです。

【まずは一度査定依頼を】

このように、絵画の買取額は、様々な基準を考慮して決定されています。 そのため一般の方が、車やブランド品・宝飾品などと同じように、大体いくらくらいで買い取ってもらえるという相場を知ることが難しいというのが現状なのです。

絵画の相場を知るためには、実際に買取業者に査定を依頼するのが最も確実な方法といえるでしょう。 お手持ちの絵画がいくらくらいで売れるのか、気になる方は一度、美術品・絵画買取センターにお問い合わせください。


【無料査定フォーム】はこちらから☟

【かんたんLINE査定】は こちらから☟